浴衣・リネン資材の三幸 長谷川のブログ

浜松市にある浴衣・業務用リネン資材の企画・製造会社「三幸㈱」ウェブ担当長谷川のスタッフブログです

価格戦略がない日本企業

こんばんは。浜松の浴衣・業務用リネン資材の三幸 web担当長谷川です。

日経ビジネス2013年2月4日号に「価格戦略がない日本企業」という記事がありました。
(本記事は雑誌読者か日経ビジネスDigital読者向けなので抜粋できないので悪しからず ^^; )

記事によると日本のマーケットではデフレ経済が進行する中で値下げ圧力が働き、商品のコモディティ化が進み、円高による価格競争圧力が強まったためにそうなった、とあります。
そして、値下げこそが最善の処方箋ではなく、価格弾力性の有無を見極めたうえで需給ギャップを利用して価格政策を打つべきである、と指摘しています。

確かにミクロ経済学的にはそうなのかもしれません。そりゃ分かります。
でも少なくとも中小企業の現場における価格決定メカニズムはそんな大仰な分析の末になされることはまぁまず稀だと思います。っていうか、結果論で「そーだったね」となることはあるとしても、価格競争(戦争)にある最中においてはそのような視座を持つにいたれるケースはほぼ皆無と思います。

当社に置き換えて価格決定要素を分解してみると、まずは原材料費。繊維業なので綿糸の相場に右往左往します。
続いて製造原価。国内においては労賃の上昇。海外においても新興国での労賃上昇や労働制約条件の厳密化によるコスト高が待ってます。
そして輸入物に関しては為替。これは民主党の退陣決定以降の一環した円安の流れの中で、てんやわんやです。
とう事で、川上から当社までの流れの中では価格上昇要素こそあれ、価格低減要素はほぼ皆無です。

翻って、当社より川下、エンドユーザー様までの商流を考えると、日経ビジネスの指摘の通りデフレ経済進行の中での値下げ圧力、商品そのものがコモディティであることによる差別化要素が価格面に偏るという現実、と値下げ圧力しか見当たらないのが現実です。

当然そのスパイラルから脱却すべく高付加価値品とまでは言わないまでも目新しい商材の開発に勤しんではいるものの、そうは言ってもやはり繊維業。原材料が高く、引き合いの薄い高機能素材を使わない限りは労働集約性産業の代表のような存在であるという前提がどうしようにも価格競争への一本道を指し示してしまうのです。


そのような現状は当社の競合他社も同様であり、製造原価の上昇、円安の進行に伴い今後相対的に市場価格が上昇することは想像されます。
でも、そのようになるとしても誰が「言いだしっぺ」になるのかが次の大きなせめぎ合いです。きっと言いだしっぺが現れるまでは誰しもが身を削る覚悟であることでしょう。
まさか市場の側から値上げを甘受するような声が沸きあがってくるわけもありませんしね・・・。

その上で待ち受けるのが消費税の値上げ。
これも全社会的に共通のいわゆる所与の条件となるわけですから、この扱いも慎重にならざるを得ません。
もちろん日本経済全体が好循環になるにはインフレの名の下で全ての価格が上昇するわけですから消費増税に至る前に諸々の価格転嫁が部分的に、もしくは名目的に実施されていることを政府は期待しているのでしょうけど、果たして足元でデフレが続くこの世の中でそれがまかり通るでしょうか?

と、ネガティブなことを書き連ねてみましたが、中小事業者は中小事業者なりに対策を講じつつあります。
それが効果的であったかどうかは事後評価するしかないのがもどかしいところですが・・・。
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  1. 2013/02/15(金) 00:25:03|
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